2024/10/24
なぜユニクロがここまで大きく、しかもグローバルに成功しているのか、これを読むと少しだけわかる。
ストーリーとしても面白いが、店舗をしている人ならよりその考え方から学べることはたくさんある。
特にその中で、驚いたのは、以下の引用部分。
当時の心境を聞くと、柳井はこう答えた
実は30店舗くらい出して年間30億、それくらいにしか倣いだろうと思っていたんです。
でも、ひょっとして全てがうまくいけば世界一になれる可能性が0.01%くらいはあるかもしれないと考えるようになった。僕はその覚悟を決めたんです。
元々30店舗くらいと思っているところから、世界一へ。
柳井さんがやると決めなければ、今頃ユニクロの製品は私の手元にもないでしょう。
自分も焚き付けられました。
思考を大きく持つべきだ、と。
思い描く大きさで、将来の大きさも決まると思う。
そのほかの良かった部分を抜粋。
柳井はこの頃、店が潰れる夢を繰り返し見たという
うなされるようにして眠りから覚めると、微睡まじりの中で、まだ潰れてないかと確認してほつと一息をつく。そんな朝をなん度も経験した。
マニュアル作成が終わると次に取り組んだのが、日々の商売の見える化だった。
どの商品のどのサイズ。どの色が売れたのか。
そんなことを毎日店を閉じてから自らノートに詳細に書き記していった。
この当時は紙とペンでのアナログな作業だったが、柳井はこの時に始めた商売の見える化にはずっとこだわり続けてきた。
今でもことあるごとに社員たちにも進める、ある思考法に辿り着いたのだという
それはできないことはしない、できることを優先順位をつけてやるという極めてシンプルな思考法だ。
悩みというものは、悩めば悩むほど出口が見えなくなってしまう。
それならいっそのこと、いくら悩んでもできないことと、よく考えれば悩むまでもなくできるかもしれないことに二分してしまうのだ。そして割り切る。
店は店長次第
店長は社長の分身。会社の主役だ
全店という売り場など存在しない。個店経営を徹底せよ
そのために店長はスタッフを主役に育てよ
独立自尊の商売人たれ。
柳生がこんなことを繰り返し語り始めたのは、この頃のことだ。ちなみに今でも言い続けている
今でも浸透しないですからね。だから浸透するまで言い続けるんですよ。店長の力量を高めないと進化はないから。