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読んだ本の中からピックアップその22「新しい戦前 」

time 2023/10/21

読んだ本の中からピックアップその22「新しい戦前 」

「新しい戦前」とはタモリさんがいった言葉であるが、ウクライナ戦争についてのことを筆頭に現在の日本の状況について、何かしら考えるきっかけを与えてくれる本であるのは間違いない。真偽のほどは各々で考えるべきだが、例えばノルドストリーム爆破はアメリカの所業であるということ、そこから汲み取る各国の意思など、米国従属状態にある現状、陰謀と陰謀論との違いなど、興味深い内容にあふれていた。

 

個人的には、麻生太郎と鈴木宗男の話も面白かった。

 

ウクライナ戦争をどう捉えるべきなのか、自分自身もまだ勉強不足で模索している中ではあったが、

特に米国の視点で捉えると、見えてくるものがあった。

日本国内の米軍基地の撤退すべきか、そうしないべきかの問題、安保条約に照らし合わせると一筋縄ではいかないところ、アメリカの影響力の理由、レジリエンスの強さなど。

ウクライナとロシアの停戦に、現在の中国の影響力が発揮され実現に至ったとするならば、覇権争いで中国の方に世界は傾くという一節は、読み応えがあった。

イランとサウジアラビアの国公正常化に、中国の仲介的役割があった中で、さらにそういったことになれば、確かにそうなるだろう。

戦争関連だけでなく、日本の承認渇望症の話や、大阪維新躍進の背景(橋下さんのクリアカットな政治スタイル)、政治的テロリストの定義など、思考のフックになるような論点が散りばめられており、言葉の紡ぎ方がわかりやすく、読みやすかった。

 

定期的にこういう、一見つまらなそうな話題に見えるタイトルの本も、現在の緊迫性から読み解くと、思考の幅が広がり、世界の見方が変わる。

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プロフィール

荒井浩介

荒井浩介

株式会社ARIAという会社を2014年に立ち上げました。勉強カフェを大阪と兵庫でやってます(西梅田、本町、寺田町、江坂、難波、神戸三宮、西宮北口)。中小企業診断士令和2年合格。記録をアップしていきます。 ただいま様々な「100のアウトプット」に挑戦中。 [詳細]

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