2024/10/24
これは、久しぶりにめちゃめちゃ面白くて一気に読んだ。
トイストーリー制作にこんなドラマがあって、そしてジョブズはこんな人だったのか、、、など。
アニメーションの作り方、苦労なんて考えたこともなかった。
本はいいな、と思った。
こういう、裏側の世界を短時間で知ることができる。この本に会わなければ、そんなこと知らずに生きていった。
そして、成功の裏には凄まじいほどの絶望から乗り越えた経験があるのだ、というのもわかる。
基本的に私は乗り越えていくストーリーが好きだ。自分の励みになる。
彼らができたんだから、自分もつづこう、と。
会社というのは生物によく似ている
それぞれ、個性や感情、習慣がある
トップなら好きにできるはずと思うかもしれないが、大概は、トップも変えがたい会社の文化に縛られている
そして、会社は成功すると保守的になる
創立の当初はたしかにあった創造性の炎が成果を求める圧力で消えてしまう
成功すると守るものが増え、同時に何かを失ってしまう
勇気が恐れに圧倒されるのだ
イノベーションのジレンマという有名な本があるが、それを端的に表すとこういうことになる。
ピクサーが成功するには、クリエイティブな精神を殺すこともなく戦略や指示命令系統、官僚的な手続き類を導入しなければならない
精神や創造性、人間性の発露を促しつつ、日々のニーズや責任にきちんと対処する
これこそ中道が訴えるところだ
中道とは秩序と自由の舞であり、官僚主義と精神の舞、効率と芸術の舞である
「中道」という東洋思想に触れるきっかけとなった一文。孟子の本を読もう。