2024/10/24
あのユニクロの創業者、柳井さんもこの言葉を部屋に飾っているらしい。
この本のタイトル「店は客のためにあり 店員とともに栄え 店主とともに滅びる」は、自分にとっても、ステージによって捉え方の変わる、
深みのある言葉になりそうな気がしている。
店舗経営を行っていく上で、端的にその本質を突いている。(かのように思える)・・・確信していないのは、そもそも本質がなんなのか、を追求している過程であるからだ
店舗とはなんなのか?
社会貢献であり、地域貢献であり、人々の生活の循環の中にあり、幸せを提供するものである。(客のためにあり)
その前提が崩れると、誰のためにあるのかわからない店になる。
客ではなくこれが、自分のために行ってしまうと、それが人の役に立っているうちはいいが、そうでなくなった時、循環サイクルから外れ、存続に必要な血液の役割を果たす利益が縮小し赤字となり、閉店する。
「誰のための場所であるか?」これを見失ってはならない。
そして、この店が栄えるための鍵を握っているのはそこで働く人である。(店員とともに栄え)
店の成功に、従業員は道連れであり、先導役である。
店舗とは、サービスや商品を通じた、人と人との対話であるならば、やはり店員がどういった真心や気遣いを持ちながら利用者に接し喜んでもらえるかが、肝であり、かつ店員自身も共に成長とやりがいを感じながら、栄えていくのが正道である。
店が成功するかの要因は店員が握っているが、最終的にはそこで関わる人全員が、豊かな時間を巡らせられるかどうか、その構築責任を担う店主の問題になる。(店主とともに滅びる)
すなわち、滅びるかどうかは、店主が握っている。
例えば、不採算店舗があるのであれば、やれるだけのことを尽くしそれでもダメなら勇気ある撤退を断行しなければいけない。他の店舗を道連れにはできない。
あるいは、どうしたってビジョン不一致の仲間になるならば、別れの選択を取らなければならない。
生馬の目を抜くと言われるほど、激しい変化の市場環境を観察し続ける、忍耐を持てるか。
騙されたとしても、嘆くだけでなく自分に非がなかったかも見極め、安易に信用したあるいは甘い汁を吸おうとした己の心の内に慢心を見出し、反省し、成長できるか。
結局は、店主、店員の人間的成長が最重要となってくる話に行き着く。
本からの抜粋。
「商売が文化を促進するという信念のもとに、常に経営合理化の責任を自覚しよう」
「知恵が店を栄えさせ、愛情が繁栄を続かせる」
「不況に遭わない店には、永遠に大成はない。不況は商人として成長するチャンスなのだ」
「いい商人ほど悩み、悩む商人ほど学ぶ」