2024/10/24
ノルマであった、講義を聴き終わり問題演習講座も終わらせる、を達成しました。
今月中に過去問を1周して、さらに理解を深めます。しかし1ヶ月に1科目というペースでやっても、7科目あるということは7ヶ月かかる。そう考えると本当に時間が貴重だ。
財務会計をやっていて、最初はなんだこれは、と思っていたが、だんだん勉強を進めるにつれて、面白みを覚えるようになった。何より、暗記ではなく根拠が明快で、その先には企業算定などの自分の身近にもある結果があり、ロジカルなのがいいと思った。
暗記は、覚えるだけなのでなんの面白みもないが、後半の数学のような部分はまるでパズルを解くようで、解いていく快感があった。これは他の科目にはない。
というかそもそも高校の時も文系であったが、わざわざマイノリティになって数学の授業をしてくれ、と先生に頼んで、自分だけのために数学の授業をやってもらっていたのであった。結局、数学派がクラス内に他に2名増えて、3名で授業を受けることになったのだが。で、結局センターも数学を受けた。そして数学のおかげで大学に受かった。
そう考えると、財務会計についてはかなり楽しめてやれているのだが、残りの情報システムや法務、運営管理などが不安である。早めに財務会計を終わらせて、それらの苦手そうな科目に時間を費やす方がいい。
財務会計をやっていると、だんだん思考が数値思考になってくる気がした。実際、今自分の日常の中にも、これを行う期待収益率はなんだろう、など考える癖ができてきた。
感覚でやっていたことを、全て事前に計算しどのくらいの期待値があるかを見据えてやろう、と。
また、これはすごく自分の中での大きな再発見だが、確率には神様がいるということ。子供の頃はなんとも思わなかったが、大人になり、数学を捉え直してみると、興味深い。
施工回数を重ねれば重ねるほど、確率は収斂していくということ。まあ、当たり前。
でも、これがすごい。
何を今更感動しているんだ、と言われるかもしれないが、確率というのは、この不確かな世の中で、唯一「絶対感」を感じさせてくれる。サイコロを、3回降っても、結果はランダムだが、例えば100万回触れば、全ての数字が6分の1に向かって収斂していく。なんというか、そこに美しさを感じる。
確率の神様に、奇跡はない。ただただ、時には無常になんのためらいもなく、確率に向かって収斂していく。
防ぐことができない。6分の1であることに対して、いやだ、絶対に毎回「1」を出してくれ、と言っても、6分の1なのだからしょうがない。何回もやればやるほど、それは6分の1であることを確認させられるだけだ。
ゆえに、確率以外の、「変数」=努力で変えられること、にはこちらに猶予がある。そこには確率の神様はいない。努力すればいかようにも変化させられる。これは素晴らしいことだ。
6分の1であることが、3分の1、あるいは限りなく100%に近づけることもできる。これを成長という。
よって、勉強は変数だ。勉強して努力すれば、問題は解けるようになる。確率じゃないことをやっていけば、精度は上がる。それは楽しい。
財務会計用語の解説アウトプット。
会社法上の計算書類の定義
PL,BCのほか株式資本等変動計算所、個別注記表
計算書類「等」になると付属明細書も入る。
正常営業循環基準
営業を行う上で必要となるような項目(受取手形、売掛金、前払金、支払手形、買掛金、前受金等)については、1年以内の現金化が想定されなくても、流動項目(流動資産/流動負債)として扱うこと。
例えば恒常在庫もそれに入る。
有価証券の評価損益の扱い
売買目的での評価益は営業外収益。持分会社の株については純資産扱い。
また、何らかの理由で暴落した株(株価が50%以下)については、簿価での評価を行う。
社債の買入償還
発行した社債を満期日を迎える前に、早めに買い取ってしまうこと。
満期日まで発生するであろう利息を支払わなくて済むのがメリット。
社債には償還期限というのがあり、例えばそれが5年であれば、5年をかけて償却する。
毎年、5分の1の金額が、帳簿価格に加わっていく。
株価=(企業価値ー負債価値)/株式発行数
配当金を出す場合に、利益準備金(資本準備金)を積み立てなければならない。
その金額は配当金の10分の1もしくは、
資本金の4分の1 のいずれか少ない方
精算表について
「繰越商品」
売上総利益=売り上げー売上原価
よって、売り上げと売上総利益がわかっていれば、売上原価は判明する。
そこから、期首商品棚卸高(繰越商品の残高試算表部分)と仕入れ、期末商品棚卸高(繰越商品の貸借対照表部分)の関係性は以下である。
売上原価=期首商品棚卸高+仕入れー期末商品棚卸高
精算表において、左から、残高試算表→修正記入→(PL,BS)という順番になるが、
修正記入の箇所に、修正の数字が入ってなければ、当たり前だが残高試算表の数字がそのまま転記される。
有形固定資産の減損損失
「減損会計」という概念があり、
主に有形固定資産の収益性が低下した場合、その資産としての価値の低下を財務諸表に反映させるものである。
投資金額と、回収可能金額を算出し、その資産を源泉とする回収可能金額については、それを有形固定資産として残し、投資金額は減損損失として処理をする。
のれん代とは
財務諸表における「のれん」とは、
買収時に、その企業のブランド価値を上乗せして買収すると、それがのれんに計上される。
買収プレミアムとも呼ばれる。つまりのれんとは、お店にある暖簾のことで、信用力とも言い換えられる。
キャッシュ・フロー計算書
営業活動によるもの
実際の、店舗の営業などによって生み出された現金収入。
受け取り利息などは営業活動によるものではないため、マイナスにする。
逆に支払利息はプラスにする。
投資活動によるもの
固定資産への投資や、株・債券の売却益による現金収入。
積極的に設備投資を行っている企業はマイナスになる。
財務活動によるもの
借入金など、資金調達を行えばプラスになる。一方、配当などを配ればマイナスになる。
優良企業は、マイナスであることが多い。
固定長期適合率
固定資産/固定負債+自己資本
これは低いほどいいとされる。
理由として、固定資産に対して、長期借入金などの固定負債と元々あった資本金、利益剰余金などの自己資本で賄えていれば、その投資した固定資産は無理がない範囲での投資と言えるが、
仮にこれがかなり低く20%などであれば、それは固定資産に対して先ほどの自己資本や長期借入金で賄えておらず、短期借入、売掛け金、現金などの流動資産などで資金をやりくりしていることになる。
負債比率(D/E)=負債/自己資本
総資本=自己資本だけでなく、他人資本(金融機関から調達した借入+買掛け金、支払手形、退職給付引当金など)も含める
未達事項のある本支店勘定で勘違いしてしまったこと
「本店の売掛金80000を支店が回収した」という文章。
本店に対して、掛売りで80000円の負債を与えていた、という意味に捉えてしまったが、
よく考えたらこれは同一企業内の話であり、本店が支店から何かを掛売りで購入するということはないのである。
つまり、この意味は本店がクライアントに対して掛売りをしていた80000円を、本店の代わりに支店が代理で回収したということであり、正確な支店ごとの会計をするために支店に付いていた売り上げを本店に振り返るということである。
なので、支店から本店に80000円を送付する。
ファイナンスリース
コピー機や車などをリース契約することがよくあるがそれの会計処理の話。
・途中解約はできない。(解約金がかかる)
・資産扱いとなり、貸借対照表に掲載。
・減価償却していく。
・管理コストは借り手が負担する。
原価計算
・労務費
・材料費
・経費
の3つで構成される。
総原価は、製造原価の他に、販売費及び一般管理費も含まれる。
原価計算の期首、期末の取り扱い
・労務費において期首に未払いとして繰り越されたものは、前期の扱いとする
・労務費において、期末時点で未払いがある場合、それは今期の扱いとする
仕入れの場合は、決算時には期首に繰り越されている在庫を今期扱いとして、
期末に残っている棚卸残高は翌期に持ち越されるが、原価計算の際の労務費は逆なので注意。
総合原価計算における、期末時点での製造途中(仕掛品が残る)の原価について
直接材料費と、加工費がある。
直接材料費については、初期投入されるため、製造途中であっても、すべての費用を当期計上する。
一方、加工費については、手をつけて初めて発生する費用のため、仕掛品の進捗度合いをの分だけが費用計上される。
原価計算において、有利差異、不利差異という言葉が使われる。
意味は、通常かかるとされている費用から、どのくらいコストを抑えられたか、あるいはかかったか、を表す。
そして、それはトータルのコストだけでなく、項目ごと(数量、価格)で比較される。
・数量差異、価格差異、と表される。
実際の試験問題ではトータルのコストの差では問われず、価格差異がどのくらいか、数量差異はどのくらいか、
という形で聞かれるので、トータルのコストを比べても問題にはならないため、そこを注意する
原価計算において、連産品というのがある。
原油がガソリンや重油に分かれるように、
分離があるものである。
トータルのコストに対して、その程度それらが配分されたか(割合)で原価を決める。
つまり原油100円で
ガソリンが4割、重油が6割に別れれば、
「生産量基準」で配賦するとすれば、
重油の原価は60円、
ガソリンの原価は40円となる。
投資キャッシュフローについて
正味現在価値の求め方
毎年一定のCFの額*X(年金現価係数)=初期投資
現在価値の求め方
その年ごとに生み出す収益を、(1+割引率)にn乗した数値で割る(n=年数)で割る。
例
1年目に100万の収益を出し、2年目に300万円の収益を出し、3年目に400万円の収益を出す何か。
割引率は5%
現在価値=100万/(1+0.05)1乗+300万/(1+0.05)2乗=1.1025+400万/(1+0.05)3乗=1.157625
現在価値=66.6万+272万+345万=683.6万
初期投資に、683.6万以内しかかからなければ、投資価値があると判断される
コールオプション・プットオプション
コールオプション
株で考えると、株価がいかなる変動をしようとも、その株を権利行使価格で買うことができる権利。
購入の際に、オプションプレミアムを支払う必要がある。
つまり、株価が大暴落をした時に、権利放棄すれば、損失はオプションプレミアム分だけで済む。
一方株価が高騰していけば、権利を行使し、一旦株をその価格で購入、そしてすぐに売却する。すると、その差額分が利益となる。
プットオプション
株で考えると、株価がいかなる変動をしようとも、その株を権利行使価格で売ることができる権利。
こちらもオプションプレミアムを支払う必要がある。
上記と逆で、株価が大暴落すれば、権利を行使して株を売ることができる。
その場合、まずその暴落した価格で株を購入する必要がある。そして、オプションを使用して権利行使価格で売却。その差額が利益。
ただし、もちろん権利には期限がある。
アメリカンタイプは、満期日までにいつでも決済が可能。
ヨーロピアンタイプは、満期日にだけ決済が可能。
加重平均資本コスト(WACC)とは
株主資本と負債にかかったコストを加重平均したもの。
つまり、企業が資金を調達する際に、どのくらいコストをかけているのか、を測る指標。
無借金経営をしていれば、当然負債というものはないため、株主資本コストがそのままWACCになる。
株主資本+負債が分母に来て、
分子には株主資本*コスト+負債*コスト*(1ー税率)
負債の方に税率を引いたものをかけるのは、
支払利息は損金計上されてしまうため、その節税効果を考慮するため。
MM理論(モジリアーニ・ミラー)
これは、企業価値を考えるときに、資金調達手段が株主資本であろうが、負債であろうが、
関係ない、という理論である。しかし、実際には負債については上述の通り節税効果があるため、
その分企業価値を高めやすい側面がある。
とはいえ負債比率を高め過ぎれば、債務超過になり倒産リスクは上がる。
期待値と分散、標準偏差
期待値とはつまり平均値。それにトライした時に、平均してどのくらいのリターンが期待できるかである。
分散とは、どのくらいの範囲で数字が散りばめられているのか、という指標である。
→例えば平均点が70点のテストがある。これが、3人の平均としよう。
全員が、70点を取った場合・・・これも平均点は70点だ。
Aさんが50点、Bさんが60点、Cさんが100点・・・これも平均点は70点だ。
これを、分散という概念で捉える。
それぞれのメンバーの点数から、平均点を引き、二乗するのだ。
最初のケースでは、一切の分散が見られない。やってみよう。
分散=(70ー70)2乗+(70ー70)2乗+(70ー70)2乗=0
そう、0だ。分散とはどのくらい散りばめられているか?の指標だ。当然ばらつきはないので0になる。
もう一つのケースは?
分散=(50ー70)2乗+(60ー70)2乗+(100ー70)2乗=400+100+900=1400
1400という大きな値になった。ばらつきを感じられる。
これだと値が大きく単位がずれてしまうので、ルートをつける
√1400=だいたい37.5くらい
これが標準偏差である。
ただし、思った。で?
これが何を意味しているのか?
それは、平均点±37.5の中に、だいたいの人がいますよ、ということで
これは確かに、このケースでも全ての人がその中にいる。
さらに、もっと母数の多い場合でも標準偏差を2倍させると、98%のケースがおさまるそうだ。