2024/10/24
コミュニティマネージャーは、様々な場面で場にいる人同士の
間に入り、バランスを取り持つために調整を行う。
場の現状を把握したり、たくさんの要望を聞いて場の向上に務める。
この、場の向上に努める上でその情報を獲得するために
とても大事な要素、「話しかけやすさ」がある。
当たり前だが、話しかけやすい人は、話しかけられる数が増える。
すると、会話量が増える。
会話量が増えると、コミュニティ内に会話が増える。活性化する。
さらにそこからつながりが生まれる、あるいはつながりが生まれるきっかけになる。
会話が楽しくなり、また会話の精度が上がる。
健全な会話が増えることは、コミュニティマネージャーの大きな価値になる。
だから、コミュニティマネージャーは話しかけやすい必要がある。
「話しかけやすさ」を構成しているものは何か。
細かく挙げれば
・その人の見た目(表情が明るい、暗い)
・立ち居振る舞い
・話しかけていいことが、明らかに分かる状況(例えば空港で「information」という札が掲げられた受付嬢には話しかけやすい)
・他の人に話しかけられている場面を見て、その対応が好ましいものであることがわかった時
などがある。
しかし、最も重要なことの一つ、それは「1回目に話しかけた時のリアクション」である。
「1回目に話しかけた時のリアクション」次第で、「2回目に話しかけたいと思うかどうか」が決まる。
コミュニティマネージャーに限らず、様々な店舗スタッフの対応に置き換えてもそうだろう。
実際、私も経験があるが、例えばどこかアパレルショップに行くとする。
そこで、何かお気に入りの服を買いたいので、サイズや価格を店員に聞きたい。
勇気を持って店員に話しかける→素気ない対応をされる(明らかに暇そうなのに)。
→次話しかけることをやめる・・・もう二度とその店にはいかないかもしれない。
想像は簡単だろう。誰もが経験があるはずだ。
つまり、一回目の印象が、今後の可能性を縮めるか、広げるか、に大きく関わる。
だから、話しかけてもらった時は特に「大切だ」と思わないといけない。
店員から話しかけるのは、どちらかというと簡単だ。なぜならスタッフという肩書きがあるからだ。
しかし、利用者はそうではない。よって、話しかけるには、用事がある、などの何かのせいにできる状況がないと、
オフェンシブなコミュニケーションを取れる方以外にとっては、勇気ある行動となる。その勇気に答える、勇気を出した甲斐があると思ってもらえるようなリアクションをとることは、誠意だ。
社会構造に根付いている、「誠意」となんら変わらない。
人が人であるための重要な要素だ。
もう少し、簡単に表現しよう。
話しかけてくれたら、楽しく会話ができるかもしれない、それは嬉しい。
だから、できるだけないがしろにせず、「ものすごく大切だ」と思ってちゃんとしよう。