2024/10/24
企業経営理論の過去問に初めて着手、企業経営理論の27年度が53点でした。
こんな感じで晒すことに意味がある。
他の全ての科目もここで晒していく。
ノートにまとめるよりこのブログでアウトプットした方が、効果が高そうだから
今後は勉強記録をつけていきます。
今回の過去問で覚えた単語
プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)
市場の成長性と、シェア率に基づき事業を区分けすること。事業間のシナジーは考慮しない。
花形・・・市場は過熱気味であるがシェア率が高くキャッシュを生み出す
金の生る木・・・市場はこれからであり、すでにシェア率も高い。期待感の高まるポジションだ
問題児・・・市場成長性は見込めるが、シェア率を取れていない。よって、見定めた資金投入(プロモーションや新製品開発)をすることで、大化けする可能性がある。ただし、うまくいかねばキャッシュを損ない、シェア率も取れず、負け犬に降格する可能性もある。
負け犬・・・市場規模も見込めず、シェア率も低い。撤退を検討すべきだ。
の4つに分類。
花形、金の生る木は想像できる。
問題児が、事業を見る上では面白いだろう。これから、来そうなジャンル。
ここに密接に関わるのがPLC(プロダクトライフサイクル)
製品や市場の移り変わりをグラフにしている。変わらないものはない、諸行無常。
導入期→成長期→成熟期→衰退期の順番で循環する
VRIO分析
経営資源の市場での競争優位性を分析すること
Value 価値
Rarity 希少性
Inimitability 模倣困難性
Organization 組織
の4つで分類。
特に重要なのは模倣困難性とのこと。
なるほど、面白い。
そりゃこの4つを備えていれば、かなり強敵だ。
「価値」とは数字で表すことできる何かだろう。資産評価や利益をどれだけ出しているか、だろうか。
・・・・と思って調べたら、数字では換算できないこと、に当た理、
ある課題があって、それにどれだけ提案できるか、らしい。
ざっくりしてんな、随分。
「希少性」は、その名の通りそれをコントロールできるのが自社以外にあまりないか、とのこと。
油田を抱えて成功したサウジアラビアなども該当するのだろうか。
模倣困難性はさらに4つに分類され
歴史的条件(経路依存性)、社会複雑性、因果関係の不明性、特許とのこと。
つまり、真似したくても時間かかる、何を真似すればいいかわからない、どの部分かわからない、法律で守られている。
タイムベース競争
・・・スピードそのものが競争優位の源泉になるという考え方。
まさに。楽天のスローガンは「スピード!スピード!スピード!」である。
どこの経営者もほとんどそう答えるだろう。スピード無くして現在の環境に勝機はない。
また、大企業の承認の慎重性やプロセスの複雑性に、ベンチャーが対抗できるのも身軽さゆえのスピード感であろう。
しかし、過去問(27年)でのこの問題はあまり腑に落ちない。
どのようにして早く競争力のある製品を開発し、市場に供給するか、という時間 をめぐる競争は「タイムベース競争」と呼ばれるが、タイムベース競争に関する記述 として、最も不適切なものはどれか。
ア. 製品開発では、最初に製品を生産・販売することにより、企業のブランドを一 般名詞のように使うことで顧客の頭の中に刷り込み、商品選択の際に有利となる ような先発者の優位性が生じる。
イ. 製品開発では、最初に製品を生産・販売することで競合他社よりも早期に量産 化し、大規模生産による経験効果を連続的に享受できるような先発者の優位性が 生じる。
ウ. タイムベース競争の効果は、開発から生産・販売までのリードタイムの短縮に よる販売上の機会損失の発生の防止にも現れる。
エ. タイムベース競争の効果は、工場での生産リードタイムの短縮による原材料費 の削減によって、原材料購入にかかわる金利の削減にも現れる。
オ. タイムベース競争の効果は、顧客ニーズに俊敏に対応することで価格差を克服 し、結果的に競合他社よりも高い利益率を実現することにも現れる。
正解は、「イ」であるが、私は「エ」を選んだ。よって、不正解した。
「エ」の文面、確かにその通りだが、タイムベースの直接効果ではなく、間接的効果と言えるのではないか?
原材料コストが削減すればそりゃ、購入のための資金調達費用も削減でき、必然的に借り入れは減るから金利コストも下がるだろうが、本当にそうか?
原材料費を起因とした資金調達は無くなるかもしれないが、借りれるうちにキャッシュをプールしておくという戦略、新製品開発のための、攻めのための調達は引き続き継続することだってよくある。というか、その方が「タイムベース競争的」ではないか?
市場にいち早く参入し、先行者利益を享受するのが重要と述べられているのだ。
金利削減とか言ってる時点で、製品開発力や、競争力を確保するための資本リソースが確保できない。確保できなければ開発が遅れ、あるいは着手すらせず、イノベーティブな製品も生まれず、上記のPPMでいえば花形だらけになり、ポートフォリオとしては不健全である。「問題児」や「負け犬」をいかに花形や金の生る木に持っていくか、である。ならばコスト削減できたからと言って調達を回避する方に動くのはタイムベース的ではない。むしろさらに加速させる勢いにコストを割くべきだ。ファイナンスの本でもよく言われる・・・BSばかり見ずに、PLを見よ、と。
つまり、大局的にはそんな企業はタイムベース競争を語る資格がない。
よって、不適切と判断し、「エ」を選んだ。
「イ」が誤りの理由は、テキストによれば大規模生産による経験効果という部分、
経験効果は必ずしも大規模生産から生まれるものではないから、とのことだが、うーん。。。
大規模生産を行えば、必然的に生産をたくさん行う、ラインは回る、つまり経験量は増える=すなわち、経験効果は加速する。製品生産のノウハウがたまり、データが蓄積し、コスト削減に着手しやすくなる。
こっちの方が相関性高くないか?
金利の削減にもつながるかもしれないが、現実の企業と照らし合わせてみれば、「エ」であるように思えてならない、、
とはいえ、適当に折り合いをつけてこんなことを言わないのがテストに受かるコツなんだろう笑
と改めて感じた設問でした。
デファクトスタンダードと似て非なる言葉デジュリスタンダード
デファクトスタンダードとは、市場が公的な認証を得ることなく、その分野のシンボルとなることを
空気として認めた製品などのことである。日本語訳「事実上の標準」
つまり、大衆の感覚にマッチした、スマホといえばiPhoneのようなものである。
一方、デジュリスタンダードは公的認証を伴う。
デビルリバー(魔の川)、デスバレー(死の谷)、ダーウィンの海
このRPG感w
ゲーマーだった自分にとってはすんなり入ってきた。
研究開発→製品化→市場競争に伴う困難を表現
ヒューリスティック
心理学の用語のようである。
代表性、利用可能性、固着性と分類される。
代表性は固定観念のような思考の癖のようなもの。検索容易性とも言われる。
利用可能性は別名で想起性とも言われ、例えば飛行機事故が大々的に報じられると、
バスや電車の方が事故率は高いにも関わらず、飛行機を避けてしまうような現象のこと。
固着性は、金額を1000円と表示するよりも、10000円→1000円とする方が売れるという現象。
バーナードの組織論
組織を構成するのが、共通目的、貢献意欲、コミュニケーションであると提唱されている。
職務拡大/職務充実
職務拡大・・・その名の通りタスクを増やすなど、職務範囲を広げる
職務充実・・・よりステップの上がる業務へと移行したり裁量権を拡大する
組織スラック・・・余裕のこと。
内部留保、人員、在庫など。
ダブルチョップ方式(プライベートブランドとナショナルブランドの並列表示で信頼感を高める)
・・・セブンプレミアムのようなもの。
EDLP・・・インポテンツランディグページではない。OKストアなどを想像すればわかりやすい。(店のキャッチコピーにすらなっている)
エブリデーロープライス。裏には大量購入の、規模の経済を生かした仕入れローコスト化、動線を追求したローオーぺレーションなど、裏には経営努力が垣間見れる。
キャプティブ・プライシング・・・キャプティブはおとりの意味。
よって、おとり商品を低価格にして購入し、その周辺商品でマージンをあげる値決め手法。
プリンタよりもインクで稼ぐモデル。
ターゲットコスティング・・・目標利益から決定し、市場に許容される原価をデザインする。コストデザインとも呼ばれる。
http://keieisoudan.com/cost/cost1-3.html
ロスリーダー・・・スーパーなどで極めて安い価格の商品を作ることで、客寄せ機能を果たし、全体の売り上げに貢献する方法。卵の激安セールなど。
認知的不協和・・・購買後に伴う不快感。
プロモーションミックス・・・広告、パブリシティ、人的動員、販促を組み合わせたもの