2024/10/24
コミュニケーション能力の要素を分解していくと、
その人の知見の広さ、は大きく作用している。
知見の広さ、というととても曖昧で漠然としているが、
もう少し具体的にいくと、「興味」を様々な話題に対して持つことができるか、
また、話題のストックがたくさんあるか、が大事になる。
「興味を持つこと」これが、コミュニケーションを決めていると言っても過言ではない。
「興味」は良質な会話を作る源泉だ。
なぜなら、まずそれ自体が、会話を構成している「質問」を加速させる。
逆を言えば、「興味」がないと質問自体が生まれない。
例)英語の勉強をしています
この言葉から、たくさんの質問が、「興味」があれば出てくる。
興味がないと、「へー」で終わる。会話は終了。
・英語は仕事で必要だからですか?
・海外にいつか行きたいからですか?
・将来に備えてですか?
・英語を勉強することが好きなんですか?
このように、パターンはいくらでもあるから、その時に心が動いた、興味のままに質問をすると良い。
そして、そこから様々な、今後の話題にたくさん使える「話題のストック」=知見の広さ
が獲得される。
会話による、知識増加構造は
「興味→質問→知見への変化」
この繰り返しである。
これは、ものすごく大きな価値であり、人からでしか得られない、最大の情報だ。
それだけでなく、相手もアウトプットになっている、という側面があり、相手にとっても
自分の考えや現在持っている知識のストックの整理にもつながり、共感という感情を生むことができると、お互いが楽しい。
だから、会話を構成する要素である「興味」から生まれるのは、
その周辺にある様々な良質な生産であるということを確信すれば、会話することの尊さを実感出来る。
これを実感できた時、自然と目の前の人との会話が、どれだけ自分の人生にとって、重要な場面なのか、が確認されるだろう。
コミュニケーションは、究極のアドリブであり、毎回台本はなく、
その場の空気を感じる力の集大成であり、かつその台本がなく、気分次第でどちらでも方向転換可能なところが面白い。
つまり、面白くて知識も増え、かつコストもかからず、そして何より人間が人間であることを構成し、生きがいになる最も重要な生活の場面なのだ。
これを大切に捉えない手はない。
できる限り多くの人から、会話の中で「勉強させてもらう」と思って話していこう。
良きコミュニティマネージャーは、話題のストックが豊富だ。
それは「興味」から生まれる。
あらゆる方向に、会話の舵取りを展開できるようになると、自分も面白い。
そして、レスポンスもそれに応じてさらに深みを増してくる。
スキル、というよりも、自分が楽しくなるための源泉に「興味」があると思えば、
それは趣味の領域になり、肩の荷がぐっと降りる。
できるだけ、たくさんのジャンルの話ができる人になろう。